第153回芥川龍之介賞受賞作 火花 ひばな 読んで 感想

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第153回芥川龍之介賞受賞作、火花(ひばな)を読んで「感想」

 

私は普段日常生活に直結している実用書・ハウツー本・自己啓発本しか読まないのですが、知人のすすめもありお笑い芸人ピース又吉直樹さんの火花を読みましたので感想を書き残しておきたいと思います。

 

 

 

 

火花とは?

 

 

『火花』(ひばな)とは、お笑いタレントの又吉直樹が書いた初の中編小説である。初出は『文學界』2015年2月号(文藝春秋)。掲載時より現役人気お笑いタレントの手がけた純文学小説として話題を呼び、文芸誌である同誌が増刷されるヒットとなったほか、第28回三島由紀夫賞候補作[1]、第153回芥川龍之介賞受賞作[2]となり、内容面でも高い評価を得た。

 

 

 

あらすじ

 

売れない芸人・徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人・神谷と電撃的な出会いを果たす。徳永は神谷の弟子になることを志願すると、「俺の伝記を書く」という条件で受け入れられた。奇想の天才でありながら、人間味に溢れる神谷に徳永は惹かれていき、神谷もまた徳永に心を開き、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。

 

Wikipediaより

 

 

夢追い人には懐かしさ溢れる作品

 

こういった小説を読むのは中学生以来です。

 

 

活字に苦労しながらも4〜5時間程度で一気に読みました。

 

 

内容はあらすじの通りですが、若手お笑い芸人の舞台裏や生き様がリアルに描かれていてとても懐かしい印象の残る作品でした。

 

 

 

懐かしいという感覚は読む人によって違っているのかもしれませんが、若い頃に夢を持って上京した方などには情景が思い浮かぶと思います。

 

 

 

私が懐かしいと感じたのは、実は私も田舎からの上京組で洋服・音楽・演劇・テレビなどエンターテイメントの世界を夢見て彷徨っていた時期がありますので、その部分が妙にリンクしてスムーズに世界に入って行く事が出来ました。

 

 

吉祥寺の井之頭公園や高円寺、三軒茶屋など火花に登場する舞台はそのまま私の中の東京の思い出の詰まった濃厚な地です。

 

 

お笑いとは?について考えさせられる

 

火花のテーマはお笑いです。

 

 

主人公徳永に伝記を書く事で弟子入りを認めた神谷という人物は、キョーレツなお笑い哲学を持つ魅力的な人物。

 

 

子供の頃に偉人の伝記を読みあさり、大抵の偉人は阿呆が多いという事から、自分の伝記を書く事を徳永に依頼。

 

 

そんな神谷は人生を賭けて笑いを追求しているので、常人には理解出来ないストイックな日常生活を送る事に。

 

 

生活はめちゃくちゃですが、神谷の持つ笑いの哲学はテレビや一般受けこそしないものの、純粋に本物なのだと思います。

 

真性の阿呆です。

 

 

あらゆる日常の行動は全て漫才の為にあんねん。(中略)
漫才は面白いことを想像出来る人のものではなく、偽りの無い純正の人間の姿を晒すもんやねん。
つまりは賢い、には出来ひんくて、本物の阿呆と自分は真っ当であると信じている阿呆によってのみ実現出来るもんやねん。

 

つまりな、欲望に対してまっすぐに全力で生きなあかんねん

 

(火花より)

 

 

など、数々の名言が記されています。

 

 

偉人は大抵は阿呆というのは、お笑い界のビッグ3、タモリ・ビートたけし・明石家さんまなどを見ていると納得出来る部分もあります。

 

それぞれの過去についてはあまり詳しくはありませんが、皆さん波乱に満ちた人生を生きて来ているのだろうなというのは人となりを見ればすぐにわかります。

 

 

特にこの神谷という人物は、日常生活のあらゆるシーンで新たなお笑いを追求している為、プライベートでも笑いを絶やさないという明石家さんまさん気質な人物なのかなとも思えました。

 

芸人の生き様なのかもわかりませんが、お三方のそれぞれをミックスした要素も感じさせます。

 

 

面白いの追求は簡単なことでは無い

 

面白いのか面白くないのか。

 

 

純粋にそれだけなのですが、追求するととても深いです。

 

 

 

この神谷と徳永の軽快なやりとりもこの本の一つの見所です。

 

 

コンビではない芸人同士のボケとツッコミでの距離の測り合いはハイレベルなコミュニケーションで、つまらない会話を面白くするのに役立てる事もできるのかなとも思いました。

 

 

神谷の元恋人、真樹の家を出て行くシリアスな場面でも笑いを忘れないという姿勢が生粋のお笑い芸人根性を感じさせます。

 

絶望の淵にも笑いを追求するって凄い事です。

 

 

 

徳永は、山下とスパークスというコンビで漫才師をして、一度は少しブレイクするも山下の結婚を機にコンビは解散して、徳永もそれをキッカケに漫才師を辞めてしまいます。

 

 

神谷はハチャメチャな生活から借金づけになりクライマックスではお笑いを通り越してしまい笑えない結末に…

 

 

お笑いテレビ芸人を目指す事の難しさ

 

お笑いとは、笑わせる・笑われるなど様々な笑いの種類があります。

 

 

また、面白くてもお笑い芸人の活躍の場がテレビであるのであれば、テレビの視聴者にウケるものでなければなりません。

 

 

他にも事務所やスポンサーなどの兼ね合いもあると思います。

 

 

そうした様々な事を考えると、長く現役でお笑い芸人として食べていける人というのは神がかりな強運の持ち主だったり、才能が必要だと思います。

 

 

1年で消えて行ったブレイク芸人なども沢山います。

 

芸人にもポジションがあると思いますので、そこに収まり続けるには大変な努力が必要だと思います。

 

 

こうした事を考えると芸能界の厳しさを痛感させられます。

 

 

夢を追っている間に恋人・友人・親兄弟も年を取って行きますので、いつまでも夢を追う事は許されません。

 

常に時間との戦いで、焦りとプレッシャーの中で戦い続けなければなりません。

 

 

こうした儚い時間の中での本気の葛藤なのでドラマが生まれるのかなとも思います。

 

二十代に何者かになりたくて本気で活動し、もがく様は失敗しようが成功しようが人生のハイライトとなります。

 

 

笑いは人間哲学でもある

 

神谷の生き方は、テレビ受けこそしないものの

 

 

本当の漫才師というのは、極端な話、野菜を売ってても漫才師やねん
(火花より)

 

という様に、人生を楽しく生きる為の哲学という風にも考える事が出来ます。

 

 

面白い、人を楽しませるという事は、人間関係を円滑に進める上でも重要なものですので、どんな人間であれ「こうしたら面白いかな?」を考える事は有意義な事だと思います。

 

 

 

神谷さんは誰がモデルになっているのかわかりませんが、テレビで活躍出来ないのであれば、是非世界を目指してセルフプロデュースで世界のユーチューバー芸人を目指して欲しい所です。

 

テレビの枠に収まり切らない才能のあるお笑い芸人って沢山埋もれているように思います。

 

 

最後に

 

私はテレビをあまり見ない人間なので芸能情報に疎いのですが、本を読んだ後にこの本の紹介者と話をしていて火花は又吉さんの経験してきた事や、周囲の芸人さんをごっちゃまぜにして作っている創作物という事を知りました。

 

また、神谷のモデルの一人が先輩芸人・橋本武志さん(烏龍パーク)じゃないかという事をニュースで取り上げられたという事も知りました。

 

「火花」モデル、僕じゃない 又吉さん先輩の困惑と本音

 

 

本人は否定しているようですが、インタビューを聞いていると、神谷に重なる部分も感じられますし、何よりも過ごした時間が長いという事なので、又吉さんに与えた影響があるという事は間違い無いと思います。

 

 

 

又吉さん自身一度はコンビを解散しているらしいですし、どこまでがフィクションなのかはわかりませんが、脳内で分解再構築して物語を作るのは凄い才能だと思います。

 

 

また、ゆっくり走る電車・井之頭公園のベンチ・缶コーヒーなど、情景が目に浮かぶ繊細な表現が多く本を読んでいる私の頭の中ではずっと映像が流れっぱなしでそれが何とも心地よかったです。

 

 

日常では目にする事の無い難しい活字も文豪臭というか、世界を演出するのに役立っています。

 

 

又吉さんは活字(言葉)遊びが好きだという情報も納得です。

 

 

 

火花は20代の淡い記憶の蘇る良作でした。

 

 

 

 


 
  

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